当院を受診される患者様に多い症状・疾患
当院は加齢による変性疾患、生活習慣や姿勢からの影響で生じる疼痛を始め、部活動などによるスポーツ障害まで様々な整形疾患を抱えた患者様が来院されます。
また脳卒中やパーキンソン病などの神経系疾患の患者様も来院されます。
その中でも特に受診される患者様が多い疾患について、以下に簡単にご案内します。
このような症状が出ている方は、ご相談下さい。
また脳卒中やパーキンソン病などの神経系疾患の患者様も来院されます。
その中でも特に受診される患者様が多い疾患について、以下に簡単にご案内します。
このような症状が出ている方は、ご相談下さい。
主なスポーツ障害
- 野球等で肩を痛めた
- 肩が上がらない ・回らない
- 足、膝を痛めた
- テニス等で肘を痛めた
- スポーツで腰が痛い
- 関節が腫れる
その他
関節痛全般、関節の動作障害、関節に水がたまる、スポーツによる障害全般、運動機能障害、手足のしびれ、打撲、いわゆる四十肩・五十肩、切り傷、擦り傷、かかとの痛み、捻挫・肉離れが頻繁に起こる、等
疾患一覧
頭
頭痛
長時間パソコンに向かっていて目の疲れや肩こりを起こし、頭痛を招くことがあります。
このような頭痛は、「慢性頭痛」と呼ばれ、原因がはっきりしないまま、繰り返し起こります。
慢性頭痛は、その原因やあらわれ方によって「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられます。
このような頭痛は、「慢性頭痛」と呼ばれ、原因がはっきりしないまま、繰り返し起こります。
慢性頭痛は、その原因やあらわれ方によって「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられます。
頭痛発生のメカニズムについてはまだ解明されていない点も多いのですが、脳の血管の拡張や炎症、脳の周囲の筋肉のこりなどの様々な原因で起こっていると考えられます。
その背景には、身体的・精神的ストレスがあるため、心身両面の「過度な緊張」を取り除くことが治療の中心となります。
その背景には、身体的・精神的ストレスがあるため、心身両面の「過度な緊張」を取り除くことが治療の中心となります。
突然に見舞われる強い頭痛はもちろんのこと、繰り返し起こるような場合、市販の鎮痛薬を服用しても改善されないときなども、医師の診察を受けましょう。
首
変形性頚椎症
中高年に非常に多く、頚椎(首の骨)の変性疾患です。頚椎と頚椎の間にある椎間板が薄くなり、頚椎の縁に骨棘(とげのような突起)が出来てきます。
そのため、首の動きが悪くなることや、周囲の組織である神経や血管が圧迫され、痛みやしびれが出ることがあります。
そのため、首の動きが悪くなることや、周囲の組織である神経や血管が圧迫され、痛みやしびれが出ることがあります。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎の椎間板は椎骨と椎骨の間にあってクッションの役割をしています。
この椎間板が変性して、中の組織が飛び出ることで神経を圧迫する疾患です。
若い人にも見られ、事故などのむち打ちによっても合併することがあります。
頚椎椎間板ヘルニアの症状は、圧迫されている場所によっても異なりますが、首の痛みやこり、手足の痛みやしびれなどがあります。
診断にはMRI検査などが必要となります。
この椎間板が変性して、中の組織が飛び出ることで神経を圧迫する疾患です。
若い人にも見られ、事故などのむち打ちによっても合併することがあります。
頚椎椎間板ヘルニアの症状は、圧迫されている場所によっても異なりますが、首の痛みやこり、手足の痛みやしびれなどがあります。
診断にはMRI検査などが必要となります。
頚椎後縦靭帯骨化症
背骨の後縁を上下につなぐ靭帯が固くなり骨化し、脊髄の入っている脊柱管が狭くなる疾患です。
その結果神経が圧迫され、感覚が鈍くなることや、運動が制限されることがあります。
他の頚椎疾患と症状に大差はありませんが、比較的ゆっくり症状が進行する特徴があります。
その結果神経が圧迫され、感覚が鈍くなることや、運動が制限されることがあります。
他の頚椎疾患と症状に大差はありませんが、比較的ゆっくり症状が進行する特徴があります。
頚椎捻挫
何らかの原因(交通事故、スポーツなど)で首が不意に衝撃をうけ、首が前・後屈動作や回旋動作(ねじれ)を強いられ引き起こされる症状をいいます。
首が痛い、首の運動制限、頭痛、肩こり、吐き気、めまい、耳鳴り、しびれ、冷汗、筋力低下など多彩な症状を訴えます。
大半は軽症で首周囲の症状にとどまりますが、時として自律神経失調症様の症状で苦しむ場合もあります。
肩
肩関節周囲炎(四十肩/五十肩)
「四十肩」、「五十肩」の名のとおり40歳代、50歳代に多く発症します。軽い肩の痛みや重だるさなどから徐々に発症することが多く、次第に痛みの増強や肩の運動制限(肩が上がらないなど)が生じます。
痛みは首や腕に広がることや、肩を冷やした時や夜寝ている時に強くなることが多いようです。
当院を受診する方で、「痛みを我慢していればそのうち治ると思っていたら、ひどくなってしまったので来た」という声をよく聞きます。そのような場合は、肩の関節が硬くなってしまっていることが多く、治癒に時間がかかってしまいます。そのため、症状が軽い段階からの治療が効果的です。
また、同じ肩の痛みや運動制限であっても、個人で痛みの原因が違うことが多く見受けられます。自己判断に頼らず、早期に受診することで的確な診断に基づく適切なリハビリを行うことが必要です。
また、同じ肩の痛みや運動制限であっても、個人で痛みの原因が違うことが多く見受けられます。自己判断に頼らず、早期に受診することで的確な診断に基づく適切なリハビリを行うことが必要です。
野球肩
投球においては、肩には関節を捻る動作や急速な加速運動、リリース後の減速運動が強制されるため、肩周囲の筋肉や関節自体への負担が極めて大きくなります。
そのため、様々な障害が起こります(インピンジメント症候群、腱板断裂、関節唇損傷など)。
初めは投球時だけ痛みがあっても、我慢して投球を続けることで日常生活の動作においても痛みを生じることがあります。
そのため、様々な障害が起こります(インピンジメント症候群、腱板断裂、関節唇損傷など)。
初めは投球時だけ痛みがあっても、我慢して投球を続けることで日常生活の動作においても痛みを生じることがあります。
また、野球肩では身体的な原因だけでなく投球フォームに原因があることも多く、投球フォームのチェックも必要となります。
そのため、痛みを我慢せず早期に受診し、障害の診断と痛みの原因(投球フォームのチェックなど)を探ることが、高いパフォーマンスの発揮と早期の復帰につながります。
そのため、痛みを我慢せず早期に受診し、障害の診断と痛みの原因(投球フォームのチェックなど)を探ることが、高いパフォーマンスの発揮と早期の復帰につながります。
肘
変形性肘関節症
骨折や肘の外傷、肘の過度の使用により肘関節が変形をきたす疾患です。
徐々に痛みが現れて特に肘を使用した後に痛みが強まることが多いようです。
変形した関節自体を治すことはできませんが、痛みを出している原因が肘の関節自体の動きの悪さ、あるいは筋肉の硬さなどによることも多いので、それらを改善していくことが重要です。
徐々に痛みが現れて特に肘を使用した後に痛みが強まることが多いようです。
変形した関節自体を治すことはできませんが、痛みを出している原因が肘の関節自体の動きの悪さ、あるいは筋肉の硬さなどによることも多いので、それらを改善していくことが重要です。
上腕骨外側上顆炎(ゴルフ肘・テニス肘)
テニスなどラケットを使用するスポーツなどでよくみられる疾患で、肘の外側(親指側)に痛みを生じます。
肘の外側には手の指を伸ばす筋肉がついていて、これらを過度に使うような場合に強い痛みを有し、時には手首から指の方まで痛みを発生する場合もあります。
日常生活の中では雑巾を絞る動作などで痛みが出やすいようです。筋肉のストレッチなどにより硬さの軽減を図ることが予防に重要です。
上腕骨内側上顆炎(野球肘)
肘の内側(小指側)に痛みを生じる疾患で、投球動作を積み重ねることにより肘の痛みを生じる野球肘が代表例です。
小指側には手の指を曲げる筋肉がついていて、これらを過度に使うような場合に強い痛みを有します。
野球肘では投球動作により肘に無理がかかり続けることで痛みを有することが多く、投球フォームのチェックが必要な場合も多くみられます。
状態にもよりますが、原因が投球フォームにある場合は、全身状態のチェックをし、投球フォームを改善する必要があります。
その他の肘の痛み
肘関節が痛くなる原因は様々です。リウマチなどでも痛みを有する場合もあります。
また小学生や中学生などは骨がまだ発達途中で運動など(特に投球動作があるもの)を頑張りすぎてしまい、肘の骨が剥離してしまうこともあります。
手
腱鞘炎
物を握ったり、手を回すと指や手首が痛いという症状です。
手首を曲げる筋肉が通る手首付近のトンネル(=腱鞘といいます) に使いすぎなどで炎症が起こり、痛みが出たり、腫れたりします。
他にもドゥケルバン病と呼ばれる親指側の付け根に起こる腱鞘炎もあります。
手関節捻挫
足首などをひねったときと同じように手首をひねったときに起こる靭帯の怪我です。靭帯に炎症が起き、緩んでしまうので関節が動く以上の範囲まで動いてしまい、痛みが出ます。
他にも手首をひねりすぎたときに三角線維軟骨複合体と呼ばれる部分を損傷している場合もあります。
他にも手首をひねりすぎたときに三角線維軟骨複合体と呼ばれる部分を損傷している場合もあります。
関節リウマチ
全身性に起こる関節の炎症疾患です。はじめは朝起きると関節がこわばって手が動かしにくいなどの症状がでます。
指が腫れぼったくなり変形していくなど徐々に進行する疾患で、関節の変形や筋力低下が起こります。特徴の一つとして左右どちらも対称的に症状が見られます。
ばね指
指がこわばって曲げ伸ばししにくくなる疾患です。指には指を曲げ伸ばしする筋肉がついていて、その筋肉の先は腱になり骨に付いています。
そして指の一部には腱鞘と呼ばれるトンネル部分があります。指を使いすぎると、指を動かす筋肉の腱と腱鞘の間に摩擦が起きてしまいます。その摩擦により徐々に腱の一部に瘤のようなものができ、指を動かすときにトンネルを通過しづらくなることで曲げ伸ばししにくくなります。
末梢神経障害
末梢の神経が何らかの原因により圧迫を受け、圧迫された場所から先の筋肉にしびれや痛みが生じたり、動かすことができなくなる疾患です。(末梢神経障害には手だけでなく、身体のあらゆる部分に起きます)
ギオン管症候群-小指側にしびれがでます。
手根管症候群-親指側にしびれがでます。
腰
変形性腰椎症
中高年に非常に多い、腰椎(腰骨)が加齢や慢性的に負荷がかかり過ぎることにより変形する疾患です。
腰椎と腰椎の間にある椎間板に変性が起こり、腰椎に骨棘(とげのような突起)ができます。
骨棘が脊髄から枝分かれする皮膚や筋肉に向かう神経を圧迫することや、腰の関節や筋肉への負担が増強することで腰の痛みやしびれ、運動障害が発生します。
腰椎椎間板ヘルニア
腰骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨が存在し、クッションの役割を果たしています。
この椎間板の変性により神経を圧迫することで腰から下半身にかけての痛みおよびしびれが出現する疾患です。
痛みの激しさはヘルニアの突出する部位と程度によって左右されます。
脊柱管狭窄症
脊柱管(背骨の神経の通り道)が骨や軟骨、靱帯などの変形によって狭くなり、神経を圧迫することで痛みやしびれが出現する疾患です。
腰を反らしたり、歩行により元々狭い脊柱管の圧力が増加すると神経・血管が圧迫され、腰から下半身にかけての症状が出ます。
休んだり、前かがみになることで神経への圧迫が解除されるために症状が軽減します。
腰を反らしたり、歩行により元々狭い脊柱管の圧力が増加すると神経・血管が圧迫され、腰から下半身にかけての症状が出ます。
休んだり、前かがみになることで神経への圧迫が解除されるために症状が軽減します。
ぎっくり腰
ぎっくり腰は、急激に起きる腰痛の総称であり、中でも多いのが腰椎の捻挫です。腰の周りの筋肉や筋肉の膜の一部が切れ、背骨の両脇あたりに痛みが走ります。
主な原因は、重い物を持ち上げる、体をひねる、不自然な姿勢や不用意な動作、中腰の姿勢、同じ姿勢を長時間続ける事などです。それにより痛みが起こりやすく、腰が曲がらないなどの症状も出現します。
主な原因は、重い物を持ち上げる、体をひねる、不自然な姿勢や不用意な動作、中腰の姿勢、同じ姿勢を長時間続ける事などです。それにより痛みが起こりやすく、腰が曲がらないなどの症状も出現します。
股関節
変形性股関節症
変形性股関節症は関節軟骨の老化や磨耗によって股関節の軟骨や骨が変形していく疾患で、臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼などの既往を持つ中高年の女性に多く見られます。
症状には股関節周囲の痛みや運動制限、歩行障害があります。初期には股関節痛は歩行や運動にて増悪し安静で軽快しますが、進行すると安静時や夜間にも痛みが出るようになります。
症状には股関節周囲の痛みや運動制限、歩行障害があります。初期には股関節痛は歩行や運動にて増悪し安静で軽快しますが、進行すると安静時や夜間にも痛みが出るようになります。
さらに、脚の長さに左右差が認められるようになり、歩行困難な状態となります。
また、若い方でも臼蓋形成不全(生まれつき股関節が浅い)や先天性股関節脱臼などの既往を持ち、股関節周囲に痛みを呈している場合があります。このような状態をそのままにしておくと、将来変形性股関節症に繋がる恐れがあります。
また、若い方でも臼蓋形成不全(生まれつき股関節が浅い)や先天性股関節脱臼などの既往を持ち、股関節周囲に痛みを呈している場合があります。このような状態をそのままにしておくと、将来変形性股関節症に繋がる恐れがあります。
鼠径部痛(足の付け根痛み)
サッカーなどキック動作を多用するスポーツをしている方に多くみられ、症状として鼠径部(付け根)に強い痛みを呈しています。スポーツだけでなく、長時間座っている時や、立ち上がった時、足を大きく広げた時に疼痛を呈する方もいます。また、長期間安静にしても痛みが残るケースが多くみられます。
これらは、原因も様々で治療やコンディショニングも根気よく続ける必要がありリハビリテーションの対象となります。
これらは、原因も様々で治療やコンディショニングも根気よく続ける必要がありリハビリテーションの対象となります。
膝
変形性膝関節症
加齢に伴う関節軟骨の老化や摩耗によって膝関節の軟骨や骨が変形していき膝に痛みを生じる疾患です。初期には、朝起きて歩き始めた時の膝の違和感が生じることが多く、この段階では少しすると痛みがなくなることが多いようです。
これより進行してくると、痛みがなかなか消えず膝が完全に曲がりきらない、伸びきらない状態になり、正座やしゃがみこむ動作、階段の昇り降りが苦痛になってきます。
半月板損傷
膝の内側、外側にありクッションの役割をしている半月板が、スポーツや加齢変化により損傷や断裂する疾患です。
中高年・高齢者では正座やしゃがみこむ動作など、スポーツ現場ではサッカー・バスケットボール・野球・テニス・バドミントン・バレーボールなど、膝の捻れが加わった際に受傷することが多いです。
膝を曲げ伸ばしする際のひっかかる感じや、強い痛み、腫れが生じることがあります。
靭帯損傷
膝には、内側側副靭帯・外側側副靭帯・前十字靭帯・後十字靭帯があります。
バスケットボールやラグビーなどのコンタクトスポーツにより膝へ強い外力が加わった際や、スキーなどで膝を強く捻った際に損傷しやすいです。
膝に不安定感があり、膝崩れが起きることがあります。
バスケットボールやラグビーなどのコンタクトスポーツにより膝へ強い外力が加わった際や、スキーなどで膝を強く捻った際に損傷しやすいです。
膝に不安定感があり、膝崩れが起きることがあります。
オスグッド病
成長期に多くみられる疾患で、膝のお皿の下あたりの骨が出っ張ってきて強い痛みを生じます。歩くことや走ること、しゃがむ動作で痛みが増し、スポーツを続けることが困難になってきます。
ジャンパー膝
バレーボール・バスケットボール・陸上競技など、激しいジャンプ・ランニングの繰り返しにより膝のお皿の下あたりに痛みを生じる疾患です。
特に運動後に強い痛みを生じ、腫れを伴うこともあります。
特に運動後に強い痛みを生じ、腫れを伴うこともあります。
下腿・足
シンスプリントと疲労骨折
シンスプリントは陸上競技選手によくみられるスポーツ障害で、過労によって生じる向こう脛の痛みです。捻挫や骨折のように瞬間的に受傷するケガではなく、時間をかけて徐々に発症するものです。
新人選手が入学してしばらくしてからよく起こすので、陸上競技の五月病ともいわれています。基本的な原因は「練習量の急激な増加」だと言われています。
疲労骨折は、一度の力ではとても骨折が起こりそうにない程度の力が繰り返しかかることにより、骨に破たんをきたすもので、ランニングでは向こう脛に最も多く、他に足の骨にもおこります。
痛みは、徐々にというより、突然やってきます。歩行時に痛みが出ることが多いですが、完全にボキッと折れることはまずないので、無理すれば走ることもできてしまいます。
痛みは、徐々にというより、突然やってきます。歩行時に痛みが出ることが多いですが、完全にボキッと折れることはまずないので、無理すれば走ることもできてしまいます。
これらは、原因も様々で治療やコンディショニングも根気よく続ける必要がありリハビリテーションの対象となります。
足関節捻挫
足首の捻挫は日常よくみられるスポーツ外傷で、サッカー、バレーボール、バスケットボール、バドミントンなどの競技でよくみられます。また日常生活でも段差で捻るなどして受傷することも多い疾患です。
捻挫は“無理がきくケガ”と思われがちですが、不完全な状態でスポーツ活動を再開すると、足首の不安定性、筋力低下などが残り、再発などの後遺症を招くこともあり治療やコンディショニングの必要があります。
外反母趾
外反母趾とは、足の親趾が小趾側に変形し、「くの字」になる状態をいいます。進行すると普通の靴でも違和感を生じ、歩くだけで痛みがでるようになります。さらに外反母趾の多くは、扁平足も伴っています。 合わない靴やハイヒールによって外反母趾を生じる女性が急増しています。
正しい靴選びや治療、コンディショニングも含め治療を行っていくことが必要となります。
その他
脳血管障害後遺症
脳血管障害は脳の血管の動脈硬化や異常によって運動麻痺や感覚障害などに代表される神経症状をもたらす病気の総称で、脳卒中と同じ意味で使われます。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などが代表例です。
脳血管障害では脳の傷害部位や大きさにより多様な症状があらわれ、それらの症状は少なからず後遺症を残す場合があり、リハビリテーションが必要となります。またその原因として高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症等が知られており、血圧の管理や適切な治療を行っていくことが予防となります。
パーキンソン病
中脳にある黒質の変性により、神経伝達物質(ドーパミン)の生成が減少することで起こる病気です。
主な症状に手や指がふるえる(安静時振戦)、力を抜いた状態で関節を他動的に動かすと抵抗がみられる(固縮)、動作の開始が困難となったり動作全体がゆっくりとして小さくなる(無動、寡動)、転びやすくなったり加速歩行になってしまう(姿勢反射障害)などがあります。
手や指のふるえから始まり、細かい動作がしにくくなる、あるいは動作緩慢や姿勢・歩行の異常が目立ってくるなどと症状が緩徐ではありますが進行していきます。
服薬とリハビリテーションが治療の主体となります。
多発性硬化症
脳や脊髄、視神経などに病変が起こることで多様な神経症状が生じる中枢性脱髄疾患の一つです。
経過は寛解と増悪を繰り返しながら徐々に進行していきます。
症状として運動麻痺、感覚障害、痛み、視力低下、排尿障害などを認めます。これらの症状に対し医学的な管理とリハビリテーションが行われます。
脊髄小脳変性症
小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が徐々に破壊、消失していく病気です。比較的ゆっくり進行していくのが特徴で、10~20年単位で症状が進んでいきます。
症状は歩行の時にふらつくあるいは転びやすくなる(歩行障害)、手足が自由に動きにくくなる(四肢失調)、ろれつがまわらなくなる(構音障害)、急に起きるとめまいがする(起立性低血圧)、排尿障害などに加え、振戦や固縮などのパーキンソン病に類似した症状も生じることがあります。
姿勢を保てず体が傾いたり転びやすくなることなどから診断されることが多い病気です。